我が国は、戦後高度な産業経済の進歩を遂げ、今や世界の経済大国に発展し、人類の利益のために応分の貢献をすることを国際責務として求められております。
資源の乏しい我が国は、主として海外からの科学技術の導入、改良、発展により鉄鋼、高分子化学、自動車、エレクトロニクス等の分野で高度な科学技術の進歩を遂げ、これらはいずれも重要輸出産業にまで成長しました。
しかしながら、国際競争の激化、エネルギーや各種資源の制約等、我が国をめぐる環境はきわめて厳しく、多くの難問に直面し、その対応のためにも基礎的な科学技術のより高度な研究、開発がさらに強く求められております。
科学技術の発展の歴史を振り返ってみますと、その進歩の基礎は材料の研究にあり、科学技術の進歩は更に高性能の材料を要求し、また、新しい材料の開発が新しい科学技術の飛躍的進歩をもたらしてきたことはよく知られております。
材料の重要性は今後ますます高まるものと考えられ、科学技術の最先端に横たわる障壁を打破する先端材料の開発は、今後の課題として、特に注目されているところであります。
このような情勢に鑑み、ここに、「池谷科学技術振興財団」を設立し、技術革新のシーズを創出し技術障壁を打破するため、先端材料に関する研究の助成、国際交流の推進等を図ることにより、科学技術の発展に貢献し、もって社会経済の発展に寄与せんとするものであります。